想夫恋 (雅楽) (Soburen (a musical piece of gagaku [ancient Japanese court dance and music]))
想夫恋(そうぶれん) とは雅楽の曲名。
唐楽に属する平調(ひょうぢょう)の曲。
現在は管絃によって奏される曲だが、古くは舞があったと言われている。
相府蓮、あるいは想夫憐とも表記する。
晋 (王朝)の大臣(丞相)である王倹の官邸の蓮を歌った歌が原曲とされる。
本来の表記は「丞相府(じょうしょうふ/大臣の官邸のこと)の蓮」をあらわす相府蓮であったが、「相府」と「想夫」の音が通じることから後に、男性を慕う女性の恋情を歌う曲とされた。
日本では平家物語巻六の小督(こごう)の哀話で有名。
筑前今様(黒田節)の歌詞にも登場。
(参照)